出来ていたつもり

先日ある方の講演を聴きに行って
日頃いかに自己評価と比較して出来ていないことが多いかを実感しました
特にお客様に対してのことです
様々な点で『気配りをしている』はずが
一つずつ検証していくと実は出来ていなかったりします
どれも特殊なことでなく業種を問わずごく当たり前のことです

よく脚光を浴びている経営者の方の言葉に
まずは当たり前のことを完璧にこなすことが第一だ
とよく耳にしますが
全く同感です
当たり前のことも出来ていなくてどうして特殊なことができるのか
ということでしょうか

これもごく当然のことですが
トップが変わらずして部下に変化はおきません
当然組織自体も同じことです

もっと原点に戻れば家庭で基本的なことが出来ていなければ
当然会社でできるなんてことはありえません

私自身も不器用なほうで仕事の自分とプライベートの自分を
全く別人のようには演じきることが出来ません

プライベートでのちょっとのずぼらさが仕事に出ていないか
家庭での家族に対する自己中心的な行動が仕事に出ていないか
大いに反省するところです

また話は横にそれますが
あるテレビでやっていました
ご覧になった方もいらっしゃるでと思います
2枚の写真を個々に見て変化を見つけるというテストで
大人と子供では大きな差があるという結果です

これは脳のメカニズム上経験が多く情報量を多く持っていると
あるフィルターを通して判断するため
固定観念で見てしまい変化に気づかないことが多いらしいのです

ですからこのテレビの場合大人より情報量の少ない子供のほうが
圧倒的に変化を見つけた人は多かったということです

これを自分の業務に当てはめても全く同様です
建築という業界に浸っていると
物事の判断が専門家の目で見ることのほうが
圧倒的に多くなっているのは当然であり
また必要なことではあります

しかしお客様の満足感を十二分に味わっていただくためには
プロのフィルターを通す前に
まずはお客様の立場で完璧に判断したあとでなければ
ただの自己満足の建物を提供することになりかねません

こういった意味でも『出来ているはずの自分』を
実は『出来ていないことのほうが多かった』ということが
再認識できただけでも先日の講演は大いに意義あるものでした

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